営業リスト作成ツール比較|精度と料金で選ぶおすすめと選び方

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新規開拓のリストづくりに、部下の時間が溶けていないか。検索し、社名をコピーし、Excelに貼り、代表番号を探す。1件3分でも1,000件なら50時間だ。その間、売上は1円も生まれない。しかも出来上がったリストには重複や廃業が混ざり、架電すれば「その担当者は退職しました」と返される。

結論から言う。リスト作りは、もう人手の仕事ではない。営業リスト作成ツールは企業DB型・AI収集型・インテント型・名刺・資産活用型の4タイプに整理でき、月数千円から、あるいは無料から試せるものもある。選定の軸は機能の多さではなく自社の営業スタイルとの相性だ。

この記事では、当サイトのツールデータベースに収録した実データをもとに18ツールを4タイプへ分類し、比較表、各ツールの特徴、リストの質の見分け方、営業スタイル別の選び方まで一気に示す。読み終えるころには、どのツールのトライアルを申し込むべきか判断できるはずだ。

目次

先に結論:タイプ別比較表

時間がない読者のために、代表的な12ツールを先に一覧で示す。料金やトライアルの有無は当サイトのツールDBに収録した情報に基づく。最新の条件は各リンク先とベンダー公式で確認してほしい。

ツール名タイプ料金の目安無料で試せるか向いている使い方
Musubu企業DB型要問合せ(初期0円)○テレアポ・フォーム営業の起点リスト
BIZMAPS企業DB型無料プランあり/定額は月24,900円〜○(月100件まで無料)コストをかけず独自タグで切り口探し
SalesNow企業DB型要問合せ(Liteは1件55円)○鮮度の高い大量リストの常時補充
FORCAS企業DB型要問合せ×受注データ起点のABMターゲティング
UrizoAI収集型月6,578円〜(初期5,500円)○(無料版1,500件)テレアポ・FAXDMの母数づくり
リスタ(ListA)AI収集型月10,000円〜(初期0円)○業種×エリアのリスト内製とデータ付与
LisColleAI収集型無料版0円/月2,800円〜(税別)○(1日100件)フリーワードで独自切り口のリスト
Sales Markerインテント型要問合せ×今買いたい企業への効率的アウトバウンド
ショウグンインテント型月90,000円〜○リスト生成から架電・フォーム代行まで委託
URUTEQインテント型要問合せ記載なし(デモ案内)サイト来訪企業の特定と今すぐ客の検知
Sansan名刺・資産活用型要問合せ×全社の名刺・接点データの資産化
uSonar名刺・資産活用型要問合せ×顧客データ統合とホワイトスペース分析

見てのとおり、上位の価格帯ほど「要問合せ」が増える。まず無料枠やトライアルで手を動かし、候補を2つ程度に絞ってから商談に進むのが失敗しない順序だ。表に載せきれなかった6ツールは本文で取り上げる。18件すべての詳細スペックと編集部評価はAIツールデータベースで確認できる。

営業リスト作成ツールとは?タイプごとに何が違うのか?

営業リスト作成ツールとは、ターゲット企業の社名・連絡先・属性情報を条件指定で抽出し、リストとして出力するツールの総称だ。ただし一括りにすると選定を誤る。データの持ち方とアプローチの起点によって、性格の異なる4タイプに分かれるからだ。

タイプ仕組み強み注意点
企業DB型提供元が保有・整備する企業データベースから条件抽出網羅性と属性情報の豊富さ高機能帯は料金が非公開のことが多い
AI収集型Web上の公開情報をAIやクローラーが収集しリスト化低価格で始めやすく鮮度を確保しやすい付加情報や絞り込みの深さは限定的
インテント型Web行動データから購買意欲の高い企業を特定検討中の企業に絞って当たれる相応の予算と運用体制が前提
名刺・資産活用型名刺や社内の接点データを資産化して起点にする接点のある相手から入れる新規の母数づくりは別の手段が必要

どのタイプが優れているか、という問いに意味はない。テレアポの母数が欲しいのか、確度の高い企業に絞りたいのか、社内に眠る接点を掘り起こしたいのか。目的が違えば選ぶべき正解も違うからだ。

なお本記事はツール選定編である。ツールを使わずAIでリストを作る手順やターゲット条件の設計方法は、手法編のAIを使った営業リスト作成術にまとめた。道具選びと作り方はセットで押さえてほしい。

主要ツールの特徴

ここからはタイプごとに各ツールを見ていく。記載する料金・機能は当サイトのツールDBに基づく。

企業DB型:網羅性と属性情報で選ぶ6ツール

Musubuは140万社以上の企業データベースからターゲットリストを自動作成できる。テレアポ・DM・フォーム営業の起点として使いやすく、インサイドセールス立ち上げ期の中小〜中堅企業と相性がいい。初期費用0円でトライアルも用意されている。

BIZMAPSは160万社以上を収録し、月100件まで無料でリストをダウンロードできる。展示会出展歴や製品導入実績など5,000項目以上の独自タグで切り口を作れるのが面白い。データ鮮度や網羅性は有料DBに一歩譲るため、低コストでまず試したい層向けだ。定額プランは12ヶ月契約時で月あたり24,900円〜。

SalesNowは1,400万件超の企業情報・国内約540万社を網羅する企業DBクラウドだ。受注傾向から確度の高い企業を抽出する独自アルゴリズムや、条件一致企業の新規登録をメールやSlackへ自動通知する機能を持つ。1件55円の従量制Lite版から試せる点も導入しやすい。

FORCASは約150万社のDBと560業界の独自分類を武器に、自社の受注傾向からシナジー企業を抽出するABMの定番だ。生成AIで企業課題を特定する機能も搭載する。マーケと営業の連携でターゲット精度を上げたい中堅以上の組織向けで、ライトな利用には割高に感じやすい。

infoboxはインボイス登録250万社のDBと200超の属性タグで対象企業を精緻に抽出できる。組織図や部署直通番号、Web行動の温度感スコアまで揃い、決裁者アプローチに強い。月額250,000円〜だがアカウント数無制限のため、全社で新規開拓を仕組み化したい企業に向く。

DataSango(旧LeadPool)は500万社超の企業情報に加え700万人超の人物データを持ち、企業属性×人物ペルソナでリストを作れる。つながりの可視化で1to1アプローチも支援する。月20,000円〜のプランがあるが、サービス名・提供形態が変動中のため最新情報は公式で確認したい。

AI収集型:低コストで母数を作る4ツール

Urizoはiタウンページやハローワークなど30超のサイトから営業リストを自動収集する。全国560万件超の企業情報に対応し、導入8万社の実績を持つ定番だ。月6,578円〜と業界最安級で、無料版でも1,500件まで収集を試せる。インストール型のため外出先のスマホでは使えない点は注意。

リスタ(ListA)は提供15年・5,000社以上の実績を持つリスト作成ソフト。業種×エリア検索に加え、既存リストへFAX番号・メール・URLを付与するデータプラスや、DM禁止先の自動チェックといった実務機能が揃う。初期費用0円・月10,000円〜で、コスト重視の中小営業に手堅い選択肢だ。

LisColleはAIが企業HPから直接情報を取得し、データ鮮度を確保するのが特徴だ。フリーワード検索で自由な切り口のリストを作れる。無料版は1日100件まで、有料プランも月2,800円〜(税別)と安い。収録数や付加情報は大規模DB型に及ばず、月数千件規模の利用に向く。

AUTOBOOSTはWebやSNS上の公開情報を特許技術で構造化し、540万企業・1000万人超のデータから決裁者個人を特定するセールスインテリジェンスだ。ホットユーザー検知、AI生成メッセージ、SalesforceやHubSpotとの自動連携まで備える。月額200,000円〜で、決裁者アプローチを本気で仕組み化したい中堅・大手向け。

インテント型:今買いたい企業を狙う3ツール

Sales Markerはインテントセールスのパイオニアだ。Webの行動データから購買意欲の高い企業を特定し、520万社の企業DBから精密にターゲティングできる。闇雲な件数勝負から抜け出し、アウトバウンドの効率を根本から変えたい中堅〜大企業の第一候補になる。

URUTEQはサイト来訪企業を特定し、行動データから購買意欲を解析して今すぐ客を営業へ自動接続する国産ツールだ。Sales Markerと並べて比較したい対抗馬で、上場企業運営の安心感もある。ただしサイト流入自体が少ない場合は、先に集客の整備が必要になる。

ショウグンは約500万社・300万人超のデータと独自インテントデータで購買フェーズの近い企業を抽出し、架電やフォーム営業の代行まで含めて商談獲得を支援する。月額90,000円〜はこの領域では始めやすい水準で、インサイドセールスの人手が足りない企業に向く。

インテント型は「誰に当たるか」を根本から変える半面、検討すべき論点も多い。仕組みの解説と各ツールの詳しい比較はインテントセールスツール比較で深掘りしているので、本命がこのタイプなら併読してほしい。

名刺・資産活用型:社内に眠る接点を掘り起こす3ツール

Sansanは名刺管理の国内デファクトスタンダードであり、いまや営業データプラットフォームだ。企業DB連携で接点を全社可視化し、営業・マーケ・経営層が共通基盤で活用できる。9,000社の導入実績が信頼の裏付けになる。

uSonarは全国約820万拠点を網羅する企業DBを核に、社内に散在する顧客・名刺・取引先データの名寄せとクレンジングを行う。資本関係や企業系列まで把握し、ホワイトスペースを判定できる。単発のリストではなくデータ基盤の整備が目的の、中堅以上の企業向けだ。

GenLeadは展示会特化のリード化サービスだ。AI-OCRと音声認識で名刺とヒアリング内容を当日中にデータ化し、HubSpotやSalesforceへ自動連携する。初期費用0円・展示会単位の料金体系で、出展頻度の高い企業に向く。

このほか特化型として、官公庁・自治体の入札・落札情報約100万件超からAIが自社向き案件をレコメンドするLabid、Webサイトや展示会ブースの接客を3DキャラクターのAIエージェントが担ってリードを獲得するAI’mONがある。公共営業や展示会が主戦場なら検討の価値がある。

リストの質はどこで見分けるか?

ツール選定で最も差がつくのは、料金でも収録件数でもなくリストの質を見抜く目だ。チェックすべき観点は4つある。

第一に更新頻度。企業は倒産し、移転し、担当者は異動する。リストは作った瞬間から腐り始めると心得たい。SalesNowの新規登録の自動通知や、LisColleのように企業HPから直接取得して鮮度を保つ仕組みなど、更新がどう担保されるかを必ず確認する。

第二にデータの出どころ。インボイス登録情報を基盤にするinfobox、WebとSNSの公開情報を構造化するAUTOBOOST、行動データを使うインテント型では、同じリストという言葉でも中身の性質がまるで違う。出どころは精度の上限と使える用途を決める。

第三に件数より精度だ。1,400万件と140万件を比べて、前者が10倍優れているわけではない。自社のターゲット業界・規模帯がどれだけ網羅されているか、電話番号やURLなど必要項目が埋まっているかがすべてだ。トライアルでは総件数ではなく、主要ターゲット条件でのヒット件数と項目の充足率を見る。

第四に重複の処理。既存顧客や過去の失注先が混ざったリストへ新規の顔で架電すれば、相手の信頼を確実に削る。リスタのDM禁止先チェックのような除外機能や、uSonarが担う名寄せの精度は、地味だがブランドを守る生命線だ。

どう選ぶべきか?

最後は自社の営業スタイルに引きつけて決める。代表的な3スタイルで推奨タイプを整理した。

営業スタイルリストに求めるもの推奨タイプ候補になるツール
テレアポ型電話番号つきの母数を安く大量にAI収集型+企業DB型Urizo/リスタ/Musubu
フォーム型URL付きリストと送信禁止先の除外AI収集型+企業DB型リスタ/LisColle/BIZMAPS
ABM型確度の高いターゲット選定と購買シグナルインテント型+名刺・資産活用型FORCAS/Sales Marker/uSonar

テレアポ型やフォーム型のように母数がものを言う営業では、月数千円〜1万円台のAI収集型でまず母数を確保し、足りない属性を企業DB型で補うのが定石だ。一方、単価が高くターゲットが絞られるABM型では母数より精度に投資する。受注データからターゲットを定義するFORCAS、検討シグナルを捉えるSales Marker、既存接点と系列を可視化するuSonarといった組み合わせが機能する。

迷ったら、2つの問いに答えるだけでいい。月に何件アプローチするのか。1件あたりいくらまで払えるのか。月1,000件のテレアポに月額250,000円のDBは過剰であり、逆に高単価商材を月10件のABMで狙うのに1件数円のリストでは戦えない。

よくある質問

無料で始められるツールはどれか?

無料枠が明確なのはBIZMAPS(月100件までダウンロード無料)、LisColle(無料版は1日100件)、Urizo(無料版で1,500件まで収集可)の3つだ。まずいずれかで自社ターゲットを検索し、ヒット件数と項目の埋まり具合を確かめるのが、費用ゼロでできる最初の一歩になる。

リスト作成ツールとSFA・CRMはどう違うのか?

役割が違う。リスト作成ツールは商談の入口となる母集団を作る道具で、SFAやCRMはその後の商談・顧客を管理する道具だ。たとえばUrizoは商談化以降のAI支援は守備範囲外で、SFAや会話解析ツールとの併用が前提になる。逆にuSonarやFORCASはSFA・MAと連携してこそ真価が出る。入口と管理を1本のツールで済ませようとしないことだ。

高額なインテント型は中小企業でも投資に見合うか?

条件次第だ。月額90,000円〜のショウグンのように代行まで含む選択肢なら、インサイドセールスを1人採用するより安いという判断は成り立つ。一方でURUTEQのようにサイト流入が前提のツールは、流入が少ない段階では効果が出にくい。まず無料枠のあるDB型・収集型で母数と勝ちパターンを作り、商談単価と成約率が読めてからインテント型へ進むのが堅い順序だ。

Next Action:今日やる3つ

リスト作りの自動化は、営業部長の一存で今日から動かせる数少ない改善だ。次の3つを順に実行してほしい。

  1. 部下が先週リスト作成に使った時間を集計する。週5時間を超えていれば、ツール代の回収は難しくない。
  2. BIZMAPS・LisColle・Urizoのいずれかの無料枠で自社の主要ターゲット条件を検索し、ヒット件数と電話番号・URLの充足率をメモする。
  3. 冒頭の比較表で自社の営業スタイルに合うタイプを1つ決め、候補2ツールのトライアルまたはデモを申し込む。

リストの質は、商談の質の上流にある。部下の50時間を取り戻し、その時間を顧客との対話に振り向けてほしい。

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